今年2月から2か月、伊藤賛美先生が病理で研修してくれました(^^)v
金曜日のオーベン川崎先生と |
好奇心旺盛で、いろいろな本を黙々と調べてレポートを作成していたのが印象的でした☆
最初はゆっくり少しずつからでしたが、最近ではオーベン顔負けの洞察力を発揮していましたね!
伊藤先生からも以下のメッセージをいただきました!
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2月の頭から病理で研修をしている伊藤です。
診断病理科での研修を終わるにあたって、研修医から見た病理の魅力を大きく4つに分けて紹介させていただきたいと思います。
①勉強にうってつけ
手術や生検といった普段肉眼でしか見ていないものの組織像をじっくり見る機会は、忙しい研修医生活の中ではなかなかありません。病理では手術検体や剖検のマクロ像をみて、自ら切り出しして顕微鏡下でミクロ像をみるまで、自身の手で可能です。
組織像をじっくりみたり、免疫染色や特殊染色での特徴を知ったり、ステージ決定の微妙な症例にあたったりと、様々な症例に出会うことで疾患への理解が深まります。
また、国試に出てこないような疾患に出会うこともしばしばあります。
病理診断はできるだけ早く結論を出すことができればいいのですが、そこには正確さが求められます。ヤキモキしながら結果を待つ患者さんや先生方には申し訳ない気もしますが、診断者が納得いくまで調べることが最終的には求められます。私の様に知識不足が顕著であっても、鏡検室にはアトラスや規約がズラリと並んでいるため、調べる本には事欠くことはまず少ないです。
②色々な科と関わることができる
病理は手術検体、生検検体を扱い、剖検も担当します。
そのため、幅広い診療科の先生方が病理部にいらっしゃられます。
私も病理に来てから研修で回らなかった科の先生とたくさん顔見知りになりました。
③指導体制が1対1以上
鏡検室には基本的にその日の担当の病理の先生がいるため、迷った時は即座に相談できます。
分かりやすい指導は折り紙つきです。
④普段の裏舞台が見ることができる
術中の迅速を出してなかなか結果が出ない時、病理部では固定に手間取ってるかもしれないし、診断に迷ってるかもしれないし、他の手術室でも迅速を出していて混んでるかもしれない。
迅速と永久固定標本とでは見え方が違う。だから結構ストレスだったりする。
他院の病理医にコンサルトすることがある。
・・・・こんなこと、病理を回らないと想像が難しいことです。
以上、長文になりましたが研修における病理の魅力について語らせていただきました。2カ月間、この恩恵にあずかれて嬉しく思います。
病理診断科の先生方を始め、細胞検査技師の方々にも多大なるご迷惑をお掛けしましたが、皆様には温かいご指導をいただき、ありがとうございました。
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完璧すぎる病理診断科の宣伝感想、ありがとうございます!
そして今日3月30日で伊藤先生は無事2年間の初期臨床研修を修了されました!
おめでとうございます!4月からは当院麻酔科でトレーニングされるとのことです。
ますますのご活躍を祈念しています!
研修修了証を手に! |
1 件のコメント:
伊藤先生へ:
病理診断科研修お疲れさまでした。そして2年間の初期研修終了おめでとうございます。
全国の医学生・研修医さんへ:
山梨大学病理診断科はなんと初期研修医の4人に1人が選択(平成24年度)する人気のマイナー科です。どんな質問でもお受けしますので、お気軽に当ブログのコメント欄をご利用ください。
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